先輩ナースの1日2023年の声

看護師の1日(夜勤)

入院棟東2階

様々な観点から患者さんを援助できるように。

入院棟東2階、PICUは小児病棟であり幅広い年齢の患者さんが入院されます。

対象が小児であり、子どもは自身の状態を自分の言葉で表現できないためより注意して観察する必要があります。また発達段階も様々であり、それぞれの年齢に応じたコミュニケーションや関わりが必要です。

さらに、未成年であり、意思決定が未熟であるため、両親、家族を含めた支援が必要となります。家族背景や生活状況、育児能力など様々な観点から患者さんを援助できるよう努めています。

夜勤(20:00〜翌9:00)

18:30自宅を出発

午前中はのんびり過ごし、夕方まで仮眠をとります。実家で暮らしており、少し距離があるため早めに出発します。

20:00業務開始

  • 業務開始

着替えを済ませ病棟に着いたら、出勤打刻をして受け持つ患者さんの情報収集をします。
20:10から全体の申し送りがあり、その後患者さんの日中の状態について長日勤帯の看護師より申し送りを受けます。

病棟とPICUが併設されており、業務内容が少し違う点もあるのでそれぞれに合ったスケジュールを立てます。

21:00病棟ラウンド

病棟ラウンド

夜勤は病棟2名、PICU2名、中央1名の配属となっており、ラウンドは部屋担当の看護師4名で行います。
病棟では抗生剤や点滴類の定期時間が決まっており、21時のラウンドの際に抗生剤等点滴を投与します。ミルク哺乳の患者さんは21時に夜分の内服をするため、内服確認も行います。

患者さんに挨拶をし、状態に変わりがないか観察します。
PICUの場合は家族の付き添いはないため、患者さんの身の回りの援助も必要になります。
21時頃には消灯のため病棟内の廊下等の電気を消します。

23:00見回り

見回り

23時・1時・3時・5時と、夜間は患者さんの状態に変化がないか確認するため、2時間おきに見回りをします。
23時はin-out測定をしている患者さんは水分の締めの時間でもあるため付きそい者が記載している水分表をもとに水分出納の評価を行います。

見回り以外の時間は、看護記録や看護サマリーの記載、見直しをしたり、疾患等について学習したりします。
幅広い疾患の患者さんが入院されているため、夜勤中のあいた時間を活用して学習をしています。

0:00休憩

休憩

休憩は1時間15分あります。一人ずつ交代で休憩をします。

休憩中は仮眠をとったり、夜食を食べたりゆっくり過ごします。

6:00ラウンド

  • ラウンド

6時には病棟内の廊下等の電気をつけます。7時頃になると患者さんが起床されるため、in-out測定をしている患者さんの最終の水分出納を記録します。
毎日体重測定をしている患者さんもいるため、8時の朝食までに体重を測定してもらい、水分出納とあわせて評価をします。

8:10全体申し送り

全体申し送り

日勤帯の看護師と申し送りを行い、トピックがあった患者さんや当日の部屋移動、検査等を共有します。
全体申し送りが終わったら、各部屋担当へ申し送りをします。

申し送りまでに記録や入力の最終確認を行います。
対象が小児のため採血は人手が必要になります。人手が確保できる時は採血を行います。

9:00業務終了

業務終了

業務終了時間は9時です。退勤打刻をして業務は終了です。日によって終業時間は多少前後しますが、遅くなることはあまりありません。
自宅に帰ってからは、ゆっくり食事、入浴をし、ぐっすり寝て休むようにしています。

休日は友人と食事やショッピングに行ったり、趣味の時間を作って気分をリフレッシュしています。

就職前の私「信頼され、寄り添える看護師に」と看護の道を目指した

就職前の私

当初は「患者さんに信頼され、寄り添える看護師」になりたいと思い看護師の道を目指しました。入職し、看護師として働き始め、日々分からないことだらけで業務をこなすのに精一杯になっていました。自分が目指す看護師になれるのかとても不安でした。

そんな中、病棟の先輩方は日々の業務を丁寧に教えてくださいました。不安なことは先輩方が一緒に解決してくださり、安心して業務に励むことができました。

未来の私学ぶ姿勢を忘れずに向上を目指す

未来の私

看護師5年目になり、まだまだ先輩方には及びませんが、1年目の頃を思い返すと、知識や看護技術の向上を感じることができています。

後輩もでき、プリセプターとして指導する立場となることも増えました。指導に関して未熟な点は多々ありますが、先輩方が自分にしてくださった指導や、現在の後輩との関わり方を学び自身の指導に活かしていきたいと思っています。指導をしていく中で自分の未熟さを感じることもあるため、これからも学ぶ姿勢を忘れずに知識、アセスメント能力の向上に努めていきたいと思います。

岡山大学病院

岡山大学病院 看護研究・教育センター

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