岡山大学病院 看護部の教育方針と人材育成
岡山大学病院は臓器移植、小児心臓外科、造血細胞移植などの高度先進医療の開発・実践において、全国でもっとも進んだ施設の一つであり、患者にとっては最後の砦とも言えます。高度先進医療の場面において、看護職には対象となる患者・家族の立場に立ち、何が最善かを共に考え、患者の権利と尊厳を守り抜く力が必要とされます。そして、リスクの高い患者の回復を促進するためには、フィジカルアセスメントを土台にした看護を効果的かつ確実に提供する力が必要とされます。
岡山大学病院で学びたい、看護をしたいという仲間の入職を歓迎し、「みんなで育とう、育てよう」のスローガンを基に相互に学び合う関係を築いていきます。そして本院の看護を、院内はもちろん、地域、日本、そして世界へと広める使命感を持って努力を続ける、そんな看護職を育てます。
また、大学病院は専門分化したユニークな医療人が集まる場でもあります。互いの能力を尊重し合い、コミュニケーションを促進することで、大きなチーム力が発揮できます。看護職は生活という視点で患者の全体像をとらえる大きな視野を持ち、患者のために必要なケアを調整するチーム医療のキーパーソンです。そのため人間関係をしなやかに形成し促進する力が必要とされます。
当院看護部ではこれらの期待を引き受け、「看護教育センター」へ看護職員教育を一元化し、人材育成を行っています。