入院棟西8階では、慢性期疾患を抱えている患者さんが多く、患者さんひとりひとりの治療や今後の生活に対する思い、希望は異なります。そのため、患者さんとご家族の思いに添えるよう、スタッフ間で話し合いを重ねながら、看護師としてどのような支援ができるのかを考えています。
出勤打刻をしてから、長日勤で当日担当の患者さんに関する情報収集をします。
日勤は点滴溶解やラウンドの準備を行います。
全体の申し送りがあり、インシデントの共有や、患者さんのトピックスや本日の予定を確認します。検査や化学療法、手術搬入など、毎日たくさんの業務を実施しているため、スタッフ全体で情報を共有しておくことで、お互いの補完が可能となります。
リーダーは夜勤者や日勤者から患者さんの情報を収集し、全体の状況を把握した上で、それぞれのチームがスムーズに業務を実施できるよう、時間調整や業務内容の調整を行います。
長日勤は担当患者さんの状態を把握するために挨拶へ回ります。カルテの情報だけでなく、直接患者さんの状態を見に行き、疑問点は夜勤者に確認を行います。
長日勤者が収集した情報を日勤者と共有します。それぞれの患者さんのスケジュールを確認し、優先度を考えながらタイムマネジメントをします。
ペアで患者さんをラウンドしながら検温や点滴を実施します。
同時に検査・手術の準備や化学療法も行います。検査や手術の搬入などでペアが離れる時間もありますが、常にコミュニケーションをとり、情報を共有します。適宜リーダーにも報告・連絡・相談をします。
11:00-11:45と12:00-12:45の45分ずつ、交替で休憩をとります。
それぞれのペアが状態の変化した患者さんや重症な患者さん、また退院後支援が必要と予測される患者さんをピックアップし、多職種を交えてカンファレンスを行います。
また各チームの残務を共有し、リーダーが終業に向けて業務の調整を行います。
午前中と同様にペアでラウンドをして、検査・手術後の患者さんの観察や、介助が必要な患者さんのケアを実施します。
また入院患者さんの状態確認、化学療法や手術前のオリエンテーションなども行います。
長日勤は15:30-16:00の30分間休憩をとります。
ここからは長日勤と日勤が分かれて業務を行います。長日勤同士でペアを組み、日勤ペアの患者さんを長日勤4人に割り振り情報収集をします。
育児部分休業取得者や日勤者は日勤同士でペアを組み、定時終業に向けて残務を実施します。
日勤から15:30以降の患者さんの状況や残務を引き継ぎ、日勤は終業します。長日勤ペアで情報共有を行います。
どの勤務帯も必ずペアを組み、情報を共有することで、困った時の相談やアドバイスをスムーズに行うことができ、安心・安全な看護の提供につながっています。
バイタルサインを測定し、日中の状態と変化はないか、検査や術後の経過に問題はないかを確認します。
日勤遅出はナースコールの対応や検査のお迎え、点滴溶解を行います。
長日勤は勤務の最終ラウンドをします。
記録できていない情報や、状態が変化し病室で直接申し送りが必要な患者さんについて夜勤に申し送りをします。
勤務後は、翌日の夜勤(20:00-)に向けてゆっくり睡眠をとります。
就職したばかりの頃は、医学的知識の不足や看護技術について自信がなく、この先も大学病院で働き続けられるか不安でした。しかし、当院ではPNSを取り入れており、疑問点や不安な点は先輩看護師に直接相談ができ、指導を受けることができます。そのため、患者さんへの看護が、安心・安全に、自信をもって行うことができるようになりました。
日々のカンファレンスや自己学習を通して、疾患や新しい治療薬に関する知識を得ることができ、充実した毎日を送っています。患者さんにより安心していただける看護が行えるよう、これからも学習を続けていきたいと思います。