入院棟西9階は整形外科の病棟です。毎日手術があり、術後管理や術前の化学療法で入院される方もおられます。手術後は全身状態が変化しやすく、バイタルサインや水分出納管理、症状などの身体的アセスメントが必要です。
入院される患者さんの年齢層も幅広く、個々のセルフケア能力を高める自立支援を行っています。また、退院後にどのような生活を送りたいのかを患者さんとともに考え、多職種と連携しながら退院支援に取り組んでいます。
毎朝6時30分に起床し、朝ご飯を食べて出勤します。
打刻をしてから業務を開始します。
基本的には日勤と長日勤でペアを組んで行動します。
ペアで当日担当する患者さんを分担して情報収集をします。カルテから患者さんの基本情報、バイタルサインの変化や医師の治療方針、採血データなどに注意して情報を集めていきます。
夜勤から業務連絡や共有事項の申し送りがあります。
当日の朝手術がある患者さんを担当している場合は、情報収集をした看護師がOP出しに行ったり、朝の配薬をしたりします。また点滴のダブルチェックを行い、投与の準備をします。
お互いに各自で収集した患者情報を共有します。その際に当日のスケジュールのダブルチェックを行い、業務の漏れがないようにします。
2人で担当患者さんの検温を行います。術後の疼痛をコントロールしながら理学療法士と相談し、患者さんの状態に合わせてリハビリを行います。術後間もない患者さんは、安静度と状況に応じて点滴ルートなどを整理して、離床に努めることも重要です。
患者さんが手術後に病棟へ戻ってきたら、ペアでバイタルサイン、その他の身体症状の観察、ドレーンや点滴、尿量といった水分出納の確認をします。帰棟直後の身体的アセスメントをしっかり行い、患者さんの全身状態の把握をすることが重要です。
休憩に入る前に、ペアの日勤者と休憩中の業務について確認します。休憩中はテレビを見るなど自分の時間を過ごし、一度リフレッシュして午後からも頑張ります。
日勤者が休憩から戻ったら、2人でラウンドをします。介助が必要な患者さんのシャワー浴や清拭、洗髪などを分担して行います。また当日の入院患者さんから入院や手術に必要な情報を聞き、情報を整理していきます。
各委員会からの連絡事項の周知、インシデントの共有に加え、退院・転院調整の必要な患者さんの情報共有をします。医療ソーシャルワーカーや理学療法士、医師・薬剤師など多職種でカンファレンスを行います。
また各ペアの担当患者さんの状況や、当日の入院患者、重症患者等の情報共有をします。その後、リーダーが各ペアの残務を確認し、定時に終われるように調整します。
日勤は、16:45に業務終了するため、長日勤4人に担当していた患者さんを振り分けます。ここで受け持ちに加わった患者さんの情報収集をします。
2回目の休憩で軽食をとります。残りの勤務に向けてしっかり栄養をチャージします。
夜のラウンドを行います。バイタルサインをチェックし、日中の状態と変化がないか、点滴やドレーンの性状に問題がないかなどを確認し、患者さんが安心して休めるように身の回りを整えます。
20:00から出勤してきた夜勤の看護師へ、記録できていない情報があれば申し送りをします。
業務が終了したら打刻をします。12時間勤務を終えた後は、毎回達成感があります。
勤務後は、翌日の夜勤(20:00~)にむけてゆっくり睡眠をとります。
就職前の私は、大学病院でやっていけるのだろうかという不安でいっぱいでした。しかし、当院ではPNSを取り入れているため、先輩から直接タイムリーに看護技術の指導を受けることが可能です。また、患者さんに今必要なケアは何か、すぐに先輩に相談することができるので、安心して働くことができました。
入院棟西9階で勤務し始めて、時間があっという間に過ぎていきます。その中で日々の学びは多岐にわたり、勉強の連続でとても充実した毎日を過ごしています。
患者さんからの「ありがとう」という言葉や元気になっていく姿を見ることにやりがいを感じています。しかし、自分一人でできることはまだ限られており、もっと自分にできることがあればと悔しく思う場面も多くあります。これからも勉強を続け、経験を積み、患者さんに信頼していただける看護師に成長していきたいと思っています。