お知らせ
2024年2月21日
あったらいいなを叶える看護部 第1弾; 生成AIを用いた説明支援ツールの共同開発
私たち医療者は、患者さんの困りごとや質問に対応したいと思っていても、限られた人や時間の中でそれが難しいことがあり、葛藤することがあります。患者さんが知りたい内容を手軽に、患者さんのタイミングで質問できるツールがあったらいいなと考え、岡山大学学術研究院医歯薬学域 医療情報化診療支援技術開発講座の長谷井譲准教授と、生成AIを用いた説明支援ツール(LINEを用いたAIチャットボット)の共同開発を行いました。
長谷井医師は、医療現場の利便性の向上や困りごとの解決のために最先端のデジタル技術を駆使した応用研究に取り組まれ、院内の開発課題を探しておられました。私たち看護職は、日々患者さんの声や自分たちの困りごとを抱えながら、システム開発のノウハウは持っていません。このお互いのニーズとゴールがマッチし、共同開発が実現しました。
AIは大量の情報を瞬時に検索して整理し、要約することが得意です。このAIの強みを活かして、介護保険の説明文書とそこから考え得るFAQのデータベースを作成し、AIモデルを構築し、その後テストを繰り返し行いました。質問が明確であれば、ほぼ問題なく正確に回答することが確認できました。更に適切な回答がされるようにアップデートの後、導入される見込みです。
これからも、患者さんの利便性の向上、そして働く私たちが豊かに働きる続けられるように、様々な方法を駆使して課題解決に取り組んでいきます。
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20240125-2.pdf