院内の活動
2023年11月28日
『コミュニケーション力』を鍛える:コーチング研修
看護部では「働き続けたい・成長したい・学びたい」を叶える職場環境創りに取り組んでいます。そのような心理的安全性の高い職場・ヘルシーワークプレイスを実現させる鍵として「コミュニケーション力」があります。
コミュニケーション力は、相手の力を引き出す「対人支援力」を頂点として、その下に「人間関係力」、さらにその底辺に「自己基盤力」が位置するピラミッド構造を成していると言われています。そしてコミュニケーションをとる上では、このいずれの力も重要となります。そこで私達のコミュニケーション力を養うために、今年度は2つの研修を実施しています。
1つめは、看護師長・副看護部長・看護部長を対象とした『管理者のためのコーチング』研修です。管理者には、目標管理やキャリア開発ラダーでの面接等において、相手の力を引き出すコミュニケーション力(コーチング)が必要です。看護部では、2019年より管理者に限定しコミュニケーションに磨きをかけるトレーニングを実施しています。今年度は8月と1月に計画しました。
2つめは、全職員を対象とした『自己理解・他者理解』研修です。コミュニケーションの基本となる多様性(他者と自己の違い)や他者と自己を大事にする(自己基盤を整える)必要性を理解し、パートナーシップマインドの醸成につなげる行動を起こすことを目的とした研修です。昨年度副看護師長に開催し好評であったため、今年度は対象を職員全体に広げ、10月・11月・1月に計画しました。受講者からは、「コミュニケーションが一方通行になっていることもあると感じた。自分も他の人も強み・弱みがあるので、それを考えながら人と関わりたいと思った。」「コミュニケーションを学ぶ機会が少ないのでとても勉強になった。コミュニケーションスキルが上がれば、患者さんとも他のナースともよりよい関係性を構築することができ、看護の質も向上すると思う。」などの意見がありました。
いずれの研修も、大川郁子コーチ(ソルナ・クリエイト株式会社取締役)と佐藤明香先生(卒後臨床研修センター・総合内科)を講師に迎え、講義や演習(対話)を通して学んでいます。この取組みが安心安全な職場環境へとつながり、チームとして質の高い看護ができることを期待しています。