先輩ナースの1日2016年の声

岡崎看護師の1日

呼吸器外科 / 消化器ユニット(外科)

患者さんを身体的・心理的側面から捉える。

東病棟8階は、呼吸器外科・消化管外科・肝胆膵外科・乳腺内分泌外科と4つの外科の混合病棟であるため、毎日数件の手術があります。肺の手術や肝臓・膵臓の手術ではICUに1泊してから帰棟することが多いので、ICUへの迎えもいきます。
手術後は全身状態が変化しやすいので、症状など身体的アセスメントが必要です。また、ストーマを造設した患者さんや、乳房を切除した患者さんは、術後ボディイメージの変化からなかなか受け入れが進まないこともあります。そういう場面での心理的側面のアセスメントも必要になると感じました。

現在は、患者さんの身体的側面を捉えることはできるようになりましたが、心理的側面のアセスメントがまだまだだと感じているので、これからは心理的側面も意図的に関わっていきたいと思います。

日勤(8:00〜16:45)

5:30起床

毎朝6時前に起床しています。実家暮らしなので、朝食も準備されており、母親の作った弁当を持参して6時半に出発します。

8:00業務開始

出勤

勤務は8:00からですが、早めにナースステーションに着くようにし、今日受け持つ患者さんの情報収集をします。

特に術後の患者さんは、全身状態が変化しやすいので、夜間の変化に注意しながら情報収集をしています。

8:20op搬入

op搬入

7:50頃より採血があり、終わったあとは再び情報収集です。

申し送りは8:30からですが、受け持ち患者さんに朝一番の手術の方がいれば、8:20に手術搬入を行います。患者さんの緊張を和らげるため、世間話などしながら手術室まで案内します。

10:00ICU迎え

  • ICU迎え1
  • ICU迎え2

月・水・金曜日は肺の手術があり、術後ICUに入室しているため、火・木・土曜日は患者さんをICUに迎えにいきます。1年目の最初は先輩と一緒に迎えに行きますが、途中から1人で行くようになります。迎えに行く時はストレッチャーでSpO2モニターを忘れずに持って行きます。

病棟に帰ってきたら、バイタル、身体症状の確認、ドレーンや点滴、尿量といった水分バランスの確認をします。帰棟直後の身体的アセスメントをしっかり行い、患者さんの全身状態の把握をすることが重要になります。その後、内服や点滴を先輩とダブルチェックしたり、医師に指示を確認したり、することがたくさんありますが、先輩と一緒に行いますので落ち着いて実施できます。

12:00休憩

  • 休憩1
  • 休憩2

休憩は1時間ありますが、11:00~12:00、12:00~13:00と交替で入ります。

休憩中はテレビを見ながら、趣味の話や雑談など業務から離れてゆっくりできます。

ここで一度リフレッシュをして、午後からもがんばります。

13:30カンファレンス

カンファレンス

インシデントの共有をして再発を防止したり、毎週水曜日は各チームの患者さんの情報を共有したりすることで、受け持ったことのない患者さんの情報を得ることができ、今入院している患者さんの状態を把握できます。

また、各チームの残務確認をし、定時に終われるように中勤さんに業務の依頼を行います。

14:00離床

離床

午前中にICUから帰ってきた患者さんの離床を行います。術中からずっとベッド上で臥位になっているため、急に立位になると血圧低下による気分不良や立ちくらみによる転倒も起こりやすく注意が必要です。そのため、血圧を測定しながらゆっくり立位になります。

また、動くことにより酸素消費量が増え酸素濃度が低下することもあるので、SpO2モニターも使用しながら歩きます。場合によっては、理学療法士さんと一緒に実施することもあり、患者さんのアセスメントを行い、理学療法士さんと共有することも必要になります。

離床も先輩と一緒に実施するので、わからないことや困ったこともすぐに相談できます。そのため落ち着いて実施することができます。

16:00記録、振り返り

記録、振り返り

業務が終わると、ナースステーションに戻り今日一日で起こったことの記録を行います。最初のうちは記録も先輩に見てもらいながら行うので助言も頂きながら行えます。

また、今日一日の業務の中でわからなかったこと、困ったことがなかったか振り返り、先輩から助言を頂くことができ、次に活かすことができます。

16:45業務終了

業務終了

業務終了の時間は16時45分です。日によって終わる時間は違いますが、遅くなることはほとんどありません。家に帰ってから振り返りも大事ですが、リフレッシュも大事だと思います。睡眠も重要ですので、しっかり睡眠時間も確保しています。

私はオフの時間はテニスや野球をして楽しんでいます。仕事から離れることで気分もリフレッシュできるので、趣味を見つけることをおすすめします。

就職前の私自分にできるのだろうかという不安。

就職前の私

看護師として働けるのか不安しかなかった。学生時代の実習では、患者さんの状態把握や看護計画の立案など、看護師さんのアセスメント力に圧倒され、「自分にもできるのだろうか。」と不安しかありませんでしたが、就職して東病棟8階に来ると、病棟の雰囲気も明るく先輩ナースも暖かく迎えてくださったため、緊張も少しほぐれ期待もわいてきました。

実際働いてみると、PNSが導入されており、常に先輩と一緒に行動できるため安心して仕事ができました。

未来の私患者さんに身近な存在になりたい。

未来の私

東病棟8階に勤務してまだ2年ほどで、看護師としてもまだまだ未熟な部分が多いですが、とても楽しく充実した毎日が送れていると思います。これからはいろんな研修に参加し、より専門的な知識を増やしてスペシャリストを目指していきたいと思います。

また、患者さんにも同僚にも頼られ信頼される看護師を目指したいと思います。

岡山大学病院

岡山大学病院 看護研究・教育センター

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